米国リハビリテーション医学専門医(Board Certified, American Board of Physical Medicine and Rehabilitation)
米国電気診断学専門医(Board Certified, American Board of Electrodiagnostic Medicine)
米国疼痛医学専門医(Board Certified, American Board of Pain Medicine)
その他
札幌医科大学客員教授
昭和大学客員教授
関西医科大学臨床教授
埼玉医科大学非常勤講師
仕事について
私の専門はPhysical Medicine and Rehabilitation(リハビリテーション医学)です。長いので、頭文字をとってPM&R とかPhysiatry とも言います。そしてリハビリテーション医学に携わる医師をPhysiatristと言います。Physiatrist の仕事は、脳、脊髄、神経、骨、関節、靭帯、筋肉および腱に影響を及ぼす様々な病状を治療することです( American Academy of Physical Medicine and Rehabilitationによる)。私はこの中でも、運動器の疾患や外傷のリハビリテーションに興味があります。
私のオフィスは、UCSFの教育病院の一つであるZukerberg San Francisco General Hospital and Trauma Center(ZSFG)にあります。ここはレベル1外傷センターですので、 外傷に起因する疾患を持つ患者さんが多く訪れます。私が診ている患者さんの多くは、外傷、脊椎、関節または末梢神経を原因とする痛みの診断や治療です。そのために、薬物治療の他に、脊椎の神経ブロック療法や、神経伝導検査や針筋電図などの電気診断学の手技を行っています。もちろん、脳血管障害や脊髄損傷など リハビリテーション医学の幅広い分野の患者さんも診ています。
日米の架け橋として:
私は日本での診療経験があり、また現在は米国で臨床や教育に携わっています。そのため、医療 や医学教育の国による違いや、グローバルな医療に興味があります。インターネットの発達などで世界中の情報がすぐに手に入る時代になってきました。患者さんもより良い医療を求めて外国に行く時代です。UCSF整形外科には、Institute for Global Orthopaedics and Traumatology(IGOT)があり、開発途上国との間で、整形外科やリハビリテーション医学の研修や教育、臨床研究などを行うプログラムがあります。その活動の一環として、Orthopaedic Trauma Observership Programを立ち上げました。ZSFG/ Orthopaedic Trauma Institute に来ていただき、整形外科やリハビリテーション医学の臨床を見学実習することができるプログラムです。毎年、世界中から多くの研修医や医学部学生が訪れ、米国の臨床を肌で感じていただいております。今後もこのプログラムなどを通じて、日米の臨床医学の架け橋になることができればと思います。